唐木飾り棚
螺鈿細工の施された唐木の飾り棚をお譲り頂きました。
螺鈿細工とは主に貝の内側のキラキラした部分で模様をつくり木に埋め込む技法で、
やはり中国から渡ってきた技術のようです。
茶棚、器局、座卓などに多く使用されております。
材料は夜光貝、白蝶、黒蝶、あわびなどの貝類から象牙、珊瑚、金銀などを埋め込む(象嵌)細工もありとても豪華な雰囲気を醸し出します。
今回お譲り頂いた飾り棚はとてもシンプルな造りで細工も派手すぎず品の良い棚です。
螺鈿細工が剥がれ、紛失している個所がありましたが、全体的に状態は良好でした。
家具類などは材木の種類、全体のバランス、細工の良し悪し、人気などで査定価格がかなり変わります。
当店では家具類も幅広く扱いますので、江戸、明治時代の箪笥から大正~昭和初期のレトロな感じの家具、中国家具、李朝家具、、海外製のアンティーク家具、現代のブランド家具など多岐にわたる販売ルートをもっております。
私も趣味の家具造りを生かして、可能な限り修理をして、ご依頼者様が愛用されてきた家具を次の方に受け継いで頂ければと考えています。
現代の家具は使い勝手はとても良く集成材を使っているので安価なものが多くて良いとは思いますが、昔の家具は無垢材(本物の木)をふんだんに使っていますので修理も容易に出来、結果として長年使用することが出来ます。
無垢材は経年により味わいが出るのも魅力です。
壊れていても大丈夫ですので是非ご相談下さい。